だから気にするなと、死に直面した人が、残される人を諭す。
死に直面して、自分が実現出来なかった部分、心残りの部分、それを残される人に託そうとする。
そこに受け継がれるべき魂は尊い。深い深い愛情があるからだろう。
受け継ぐことへの自信は無いが、その愛情には暖かさと光明があると、残される人は思う。
まるで暗闇に広がる海の片端に見える漁火のように、暗闇で道を示す指南となるように思える。
世界の終わりと、新たなる旅立ち。
秋の深まりを風に感じながら・・・・。
静かな夜に、漁火が燃える。