土曜日, 1月 16, 2010

テクニック  海の上の世界のルール

年明けて、今日は結構吹く予報もあったのだけど、一昨日から風邪で熱をだしていたのでセーブ。

晴耕雨読という故事成語があったが、その精神に学んで、ちょっと勉強。
吹走静学って当て字でウィンドサーフィン用の同義語を作ってみたがどうだろう?風が吹いたなら走り、静かなら学ぶ。


海の上では世界統一のルールがあるそうだ。主だったものをメモしておこう。

  1. 追突禁止のルール・・・・2艇が同じ方向にセイリングしている時、クリアスターン(後ろを走る艇)の艇はクリアヘッド(前を走る艇)の艇を避けなければならない。前の艇には後ろの艇が見えないから、後ろの艇がよけてあげる。
  2. 出会いがしらの衝突回避のルール・・・ポート(ポートタック=ボードの左舷から風邪を受けている状態=左手がマスト手でセイリングしていること)の艇は、スタボー(スターボードタック=ボードの右舷から風を受けている状態=右手がマスト手でセイリングしていること)。右手前で走っている時が優先権があるので、左手前の時は進行を譲ることになるが、私見だが通常は風下側によけてあげることになると思う。
  3. 接触注意のルール・・・オーバーラップ(風に対して並んだニ艇が重なりあった状態)している時は、風上艇(並んだ二艇のうち風上側にいる艇。振り返らずとも風下艇が確認できる状態なので、風下艇を避けてあげる。)は風下艇(並んだ二艇のうち、風下側にいる艇。振り返らないと風上艇が確認できない)を避けなければいけない。

ルールも大事だが、何事も状況に応じて、お互いを思いやるエチケットを実施していくこと。また、常に自分がどのような状況にいるかを把握してプレイすること、これがさらに大事だということだ。

事故に至らないように、常にまわりを見渡して、先をゆずる精神が大事だろう。

また、海に出ると、様々な異種の営みをする人たちがいる。ウィンドサーフィンしていると様々な場面に遭遇するが、それぞれの場面に応じて謙虚に対応することが大事だろう。以下は世界のルールというわけではなく、私見なのだけれども、気づかいをしておけば、トラブルになることは少ないと思われる。
  1. 漁業・・・生活の糧にしているのだから、やはり大切にしてあげなければいけない。網が設置してある区域では網をひっかけないように、船の航行ルートでは邪魔にならないように気をつける。損害を加えれば補償を要求されることもあることを意識しておく。また、自分が流されるなど危機に陥った時に助けてもらう数少ない手段のひとつ。また、海産物は漁業権の対象になるので、むやみに捕獲して返ってよいわけではないのも、エチケットとしておぼえておくほうがいい。
  2. ボート、ヨット・・・どちらかといえば、ウィンドサーフィンのほうが弱者だが、やはりおたがいの活動を良く見ながら、思いやりをもってお互い楽しめるように行動。お互いの区域を尊重して、その区域から十分に離れて行動すること。動力系ボードの貸し出しを行っているビーチでは素人運転手がキチガイじみた走行をしてとても危険なことがあるが、その場で争うより、貸出先にクレームを申し入れるのが良いと考える。ぶつかってウィンドサーファーが死んだこともあるのでむやみに近づかない。逆に損害を加えれば補償を要求されることもあることを意識しておく。 また、自分が流されるなど危機に陥った時に助けてもらう数少ない手段のひとつでもある。
  3. 海水浴者・・・あきらかにウィンドサーフィンが加害者。よく気をつけて。人がいるところ、とくに浅瀬では絶対に走らない。また、近づかない。下手な時は自らがボードから落ちたり、セイルをおとして航行を止めることも多いと思うが、惰性で走るボードの距離やセールが倒れる範囲、風にあおられる範囲などよく考えて、常に十分な距離をたもっていること。カヌーやファンボードもこの類とみる。意外に動きが早いので注意。事故すると衝撃的にすごい惨事になる。
  4. サーフィン・・・場面によってウィンドサーフィンが加害者になるケースが多い。波ある海面で両者が混在する場合、ウィンドサーファーからは波に隠れてサーファーが見えずに、加害者となってしまうこともあるので、よく注意。特にサーフィンの活動は、ボードの上に立って波のりしているより、パドリングしている方が圧倒的に長いので、波に隠れがちで存在が見えない。カヌーやファンボードもこの類とみること。事故すると衝撃的にすごい惨事になる。
  5. カイトセーリング・・・どちらもすごいスピードで走っているので、双方とも気づくのに遅れる特徴がある。事故すると衝撃的にすごい惨事になる。特に、カイトセーリングの紐が絡まると、身体の一部切断という事故も起こっているようだ。これに対してはプレイする区域を明快に分ける以外に危険を回避する手段はないだろう。流されて、相手の区域に近付く場面があれば、少しでも早く遭難時対応をとって、陸にあがるべし。
  6. 陸の上で・・・セールやボードが風に飛んでいかないように。とくにセイルは、ボードにつないで、マストエンドが風上側・マストトップは風下側だがマストが少し風上をむくような形で配置し、ボードは風をうけにくい角度に。風が強い場面ではボードの上に砂をのせておもしをしたり、ボードと砂面との間に砂をもって風にあおられる間隙をうずめる。セイルをボードから切り離したら、単独ではおかない。防風林などの風の影響がないところまでは手で持って運ぶ。運ぶ時には、マストを風上側にしてあるく。歩くと風にあおられよろけることがあるので、人との距離を十分に保つこと。