飯島夏樹さんの著書をもう一冊読んで見た。
この本は、飯島夏樹さんの終末期のブログをもとに編集された本。
要するに、日記。
終末期での心、体、周囲の人々、環境など描かれている。
ブログで公開されているためか、感情的であるのに、客観性が深く意識されている。
繊細で、愛に満ち溢れている。
死を間近にしてみえてくるものがあるのだろう。
ガンに蝕まれて肉体的にはぼろぼろになっていく中でつづられた日記。
どこまでも生きるための本能を訴えながら、人の心はこれほどまでに、現実を見据えることができ、なおかつ他人への愛情を維持できるのだと恐れ入る。
いやむしろ、人間の生きる意志は最終的には愛情につきるのだろう。
冥福をお祈りする。