日曜日, 10月 25, 2009

今日も金田湾

朝起きて、天気予報を確認してみると、吹いている。

北東の風だから、金田湾にしよう。

朝9時過ぎに着くと、もう駐車場は満杯。狭いスペースを見つけて突っ込む。

さて、海に目をやると、昨日と似たようなコンディション。霧雨に煙る金田湾。

おッ!。走ってる、走ってる!。あざやかな色のセールが!。

聞いてみると54くらいが多いが、アンダーという声もでている。63で出てみた。

走った。後半オーバーとなった。

昨日今日と久しぶりによく走ったと思う。

土曜日, 10月 24, 2009

霧雨の金田湾 

今日は金田湾でウィンドサーフィン。


霧雨で、景色はグレー。でも、ウィンドサーファー達が快走するのでセイルが鮮やかな色を添えてます!。63で結構爽快でした。



ちょっと詩人になって、俳句と短歌を詠んでみました。

一句
秋雨や 煙る海辺に 帆の錦

一歌
秋雨や 煙る海辺の わびしさに    走る帆の群れ 航跡の彩


明日も似たような感じかな~と期待!。

日曜日, 10月 18, 2009

逗子ウィンドサーフィン日記

秋晴れの美しい一日。

夕方、南西系の風があがるとの予報をみて、きょうは逗子海岸へ。

2時ごろからゲッティング・アウトして、6.3のセイルでアンダー。

夕方上がるとの予報を信じて忍んでいると、いい風が吹いてきて、滑走。

でも、長続きせず。

ま、数本、プレーニングできたので、よしとしよう。

逗子海岸は、南西系の風の時はほぼオンショアとなるので、湾の端からでると逆の端までロングランで滑走できて爽快。トラブルが起こってもオンショアだと岸辺に流されるのだから安全。


今日は、空がどこまでも青かった。

波がおしよせ、潮がざわめいて、夕暮れ時は潮の香りを運ぶ風が少し冷たい。。

いよいよ冬かな?と感じる。

日曜日, 10月 11, 2009

テクニック---スピードタック  (ショートボードタック)

ウィンドサーフィンで方向転換するためには、風上側か風下側に旋回する。それぞれタック、ジャイブと呼ばれている。

タックは風上側に曲がるためにスピードを殺して方向転換するのに対して、ジャイブは風下に向けて加速するのでドライブ感がありかっこいい。私の周りのウィンドサーファーでも圧倒的にジャイブがうまくなりたいという声が強い。

だが、タックにはそれなりの良さがある。

微風でも強風でも風上に進むことができるので、プレーニングやジャイブを試す機会を増やすことができる。

タックの成功率をあげることは大事だ。

ショートボードでスピードに乗った状態で行うカーブタックのエッセンスを、書き留めておこう。ショートボードでは、浮力が無いのでバランスを崩して沈をしてしまう。ハイスピードのままターンに入り、クイックな乗り移りを心がける必要がある。

技術的には「微風のタック」の延長上にあるので、浮力の大きなボードでまず「微風のタック」を練習するのが良いのだろう。
また、ついつい忘れてしまいがちで重要なことがある。
  • 進行方向を見ること。
  • リグと自分の間は常に十分な懐を持つこと。

以下に動きを記載する。ついつい忘れて、チンしてしまうことの多い私自身への自戒をこめて。



動作の流れ

1.準備・・・タックに入るときは、フックははずして、ボードの先端が風のくる方向をむくようになるまで風上側にボードを旋回させる。
  • プレーニングしながら、風上を見てタックしやすい平水面を見定める。
  • リグを後ろに傾けて、自分自身の体は前に移動しはじめる。後ろ足に荷重してレールを入れ、ボードをラフさせていく。(うしろあしはフットストラップからは抜いておいたほうが操作しやすい。)
  • 前の手はマストに持ち替え抑え、ブームエンドがボードのセンターラインを越えるまでセイルを大きく引き込み、フックを外す。
  • レイルを蹴りこむときに後ろ足にあった重心は、次の瞬間にはステップする前足近くに移動し、前のストラップあたりに後ろ足をおいて、前足もステップしてマストフットのジョイントを包み込むようにおく。
  • リグを後ろに引きこみ続けて、体は低く保ち前に出す。
  • 前方かつ風上側をみて、風に顔を向けていく。
  • 前腕は伸ばして、リグとの懐を十分にキープ する。
2.回り込み~乗り移り・・・体を移動するときは、マストの周りをまわって逆側の正しい位置に足と手を置く。

  • 乗り移りのタイミングはノーズが風軸をむく瞬間かその直前。つまり進行方向を見ている顔に正面から風を受ける瞬間かその直前。それより遅いと乗り移れない。
  • また、ボードが走り続けていないとバランスは保てない。
  • 重心を低く保ちながらマストの前を回り込んで乗り移り始める。
  • まず、後ろのブーム手を放して、その手で逆側のブームをつかむ。後ろ足をマストフットにおいて、体の回転の支点を支える。最初にマストフットにあった前足は、ボードの反対側の前ストラップくらいの位置までもっていく。
  • ここで前方を見る。これはとても重要で、口火をきる。後足がボードの十分後ろにあるか再度確認。
  • リグとの間の懐を保ち、リグは引き込んで前に倒し、体は後ろに低く保つ。前足でボードを押し出し、風から離れるようにする。

3.走り出し・・・タックから走り出すときは、 風下側にボードを旋回させて新しい方向に走り出す準備をすること。

  • 両手でブームにぶらさがり体重をかけて、セイルを引き込みながら進行方向に押し出し、両足を屈曲させて、前足を押し出して後ろ足は引き込んでベアする。
  • リグの開閉、両足の押しひきでボードをコントロールして走りだす。

4.タイミングがずれた時のリカバリー・・・早すぎるタイミングでの乗り移ってしまった時は、セイルに裏風を入れることでリカバリーする。
  • 途中で早すぎるタイミングだと思っても、乗り移りのアクションは終わらせる。まだ、ボードのノーズは風軸をむいていなくても、スピードが持続しているので、裏風をとって走り続けられる。
  • 裏風をとって走る時は、少しセイルに体を預けていないと裏風に押し倒されてしまう。
  • 裏風を受けているセイルをブーム手でおすと、セールが風を受ける反動でてい向きを変え、不足していた回転が補える。
  • ボードが風軸を十分に超えたら、セイルを押した反動で、ブームに体を預けながらセイルを大きく引き込む。同時に前足でノーズを押してベアさせる。

水曜日, 10月 07, 2009

Yahoo地図への登録

このブログをYahoo地図に登録してみた。

反映されるのに数日かかるらしいが・・・。

月曜日, 10月 05, 2009

テクニック---ハーネス

とりあえず、弱風の中で行ってタックかジャイブをして帰ってこれるくらいにウィンドサーフィンができるようになったら、ハーネスを利用できるようになることが、課題のひとつだと思う。

腕でセイルを操作するのは、とても筋力を使い疲労も著しい。

ハーネスを使うと、体全体でセイルを引けるために、長時間の楽なセイリングが可能になる。
その分長く練習できるから、このテクニックを身につけるかどうかで、その後の進歩は大きく変わる。

正直、大雑把な私は、適当にやっているのだけど、一応作法があるらしい。とりあえず、勉強した成果をメモっておく。

用語としては、
  • ハーネス・・・・腰に巻きつける。前のおなかの部分にフックがついている。これをハーネスラインに引っかけて、セールに体重をかける。
  • ハーネスライン・・・ブームに両端を取り付けてU字型にして使う紐。この紐のU字の底にハーネスのフックをひっかけて、セールに体重をかける。
  • ブーム・・・セールの形を構成する部材の一部で、セールを立てた時に水平になる金属のバー。ハーネスラインを取り付けて、ハーネスで体重をかけたり、手で前傾させたり光景させたりして、ウィンドサーフィンの操縦をするための部位。


ハーネスラインのブームへの取り付け方
  • ハーネスラインをブームへの装着部の2点の間隔・・・くっつける人も離す人もいるが、こぶし1個分の幅を原則とする。風の強さにかかわらずセールをコントロールしやすい。くっつけるのは上手な人が多く、それによりボード操作の感度があがるらしい。感度があがるということは、巧みな操作が必要だということになるので、普通の人は開けてとりつける。
  • ハーネスラインの位置・・・ブームとマストのジョイント部に肘をついて、ブームに腕をそわせ、手の指の先がハーネスラインの位置、または、ブームとマストのジョイント部からブームを握って5つ分のこぶしのところがハーネスラインの位置。個人差もあるので、これを基本に調整。後述するが、片手でもセーリングで切るようなポジションが、適正位置と思われる。
  • ハーネスラインの長さ・・・ハーネスラインの間に腕を入れて、U字型にたわんだ一番底に肘をついて、ブームを握った時に、ハーネスラインにたるみがないくらいが良い。これより長いと、リグと自分の距離が長くなり、力をいれやすくなり、早めのプレーニングも可能だろう。一方でとてもはずれやすくなる。初心者のうちは、風にあおられてセールの上に倒れたりすると危険なので、長めにしておいてすぐはずせるようにしたほうがいいと思う。

ハーネスの掛け・はずし・・・・とても重要な操作。微風・弱風・強風それぞれの風で十分に練習する。突風でとばされると、マストやブームにぶつかり大けがするおそれがある危険を十分意識すること。
  • 重要な点は、ハーネスの掛け外しの時に、体を動かすだけではなく、セールを体に引き寄せるという作業を行うこと。
  • ハーネスをハーネスラインにかけるときは、ブームを引き寄せながら、軽く腰を浮かしてハーネスラインにフックを掛ける。引き寄せることによってハーネスラインが垂れ下がり、引っかけやすくなる。
  • ハーネスがハーネスラインにかかったら、ブームを元の位置に押しながら腰を落とす。腰を落とすことによりハーネスラインがはずれなくなる。
  • ハーネスをハーネスラインから外す時は、ブームを引き寄せながら、軽く腰を浮かすとハーネスラインがフックから外れる。ブームを引き寄せないとはずれないので注意。外れたら、ブームを押し戻しながら、腰を落として、再びかからないようにフックとラインの距離を遠ざける。


リカバリーテクニック・・・・ハーネスをかけたまま突風を受けると足元をすくわれるようにセイルごと前に転びそうになり危険。このような形で、ブームやマストに体をぶつけると、骨折やひび割れ、歯をおったり重傷を負うこともあるので、リカバリーを学ぶことは重要。
  • 突風を受けたら、かかったまあのフックを中心にマスト手を引き寄せセイル手を押してセイルを開く。するとセイルから風が抜けてバンランスを取り戻せる。その後、セイルと開いたまま腰を深く落として、後ろ足を元の位置に戻す。
  • 突風を受けたら、セールを開きながらフック部分は引きつけて、自分は伸びあがってフックを即座に外して、セールと自分がばらばらにチンするようにするという選択もある。
  • 風がなくなると、体重をかけていた反力を失うので、後ろにひっくり返りそうになる。その時は、マスト手でマストを突き出しながらブーム手でセイルを大きく引き込む。同時に膝を曲げてブームの下に潜り込むようにする。要するにベアさせるわけだが、引き込んだセイルパワーが、倒れそうだった体を浮き上がらせる。そこで、元の体勢に戻る。
  • 風が無くなって、後ろに倒れたら、セイルが覆いかぶさって海面にでれず、なおかつ、ハーネスラインにフックがひっかかっていると体が動けないことがある。呼吸できずにパニック状態にならないように。あわてず、フックをはずして、少し水中を横に泳いでセールのわきに出るようにする。このとき、体は風上側に出ること。風下側にいると、突風で道具が吹き飛ばされて自分にぶつかることがある。

ハーネスは、危険でもあるので、よく練習する。特に、掛け外しは、強風・弱風いずれの場合でもできるように。突風で吹き飛ばされたら、ブームやマストにぶつからないようにどのような形でおちればいいのかをよく練習しておく。



初めてハーネスを使った時に陥りやすい錯覚・・・
  • 腕でウィンドサーフィンをしてる場合、前腕、後ろ腕、そしてマストフットの3点でセールは支持されている。
  • ハーネスを使うと、両腕の間にもう1点支点が増え、一見4点になったように感じ、これらを操作しようとして混乱する。
  • 平面の位置は3点できまる。
  • だから、4点のうちのどれか3点だけが働いて、残りの1点は補助的なものだということを意識する。
  • たとえば、風上方向に走るならば、後ろ腕とハーネスとマストフットの3点。前腕は必要ないが、風の向きに順応させたりするのに補助的に使うと考える。
  • なお、走行が安定した時に、前腕を使わずに走行し続ける練習をすると、フォームが矯正するのに役だつ。強風、弱風、微風のそれぞれの中で、マスターするといい。なお、突風に吹かれて倒れるときはさらに危険なので、上記のリカバリーも参照。

土曜日, 10月 03, 2009

海を守る    鞆の浦 埋め立て中止の判決

海は多くの人にとってとても大事な資源だ。そこには多くの生命が宿り、そしてその資源をもとに、人間の営みがある。

食生活を支えるという意味深さはわかりやすい。そして、そこで長らく続いていた活動ならば、人が作った「歴史」というものが積み重なる。さらに、美しい自然の景観もあるとするならば、訪れてみたいと思う人も多いだろう。

ウィンドサーファーにとっても、もちろんきれいな海が安心だ。

一方、自然は時に猛威をふるい、人間の生活に危害を加える。だから、護岸工事などの対策も大事だろう。そして、人類の発展は、道を作ることにより広域にネットワークを構築し、広く交易したり、サービス提供の利便性をあげてきたことに負うのも事実だ。道路や橋は、人が繁栄するために必要なものである。これも間違いない。

でも、これらの諸資源の活用方法について、時に人々の間に対立関係をもたらす。




広島県の景勝地、鞆の浦

鞆の浦の高台にたつ民家で、4年前世界的なアニメーション監督宮崎駿さんが、「崖の上のポニョ」の構想を練った場所だ。

歴史的な街並みが今も残されている。
年間170万人の人が訪れる景勝地。
江戸時代に朝鮮半島から日本に派遣された朝鮮通信使の様子を描いた絵巻物もあるし、この外交使節団が宿泊した宿も残されている。
瀬戸内海の港町として栄えた面影を今に伝えている。


一方で、古い町並みを縫う道路は狭く、都市基盤整備は遅れている。
そこで、この湾を公共事業で埋め立てて、橋をかける広島県と福山市の計画があった。港の一部を埋め立てて、長さおよそ180mの橋をかけるというもの。

これに対して歴史的な景観を失うということで、住民などおよそ160人が事業の中止を求めていた。


この計画に対して、広島地方裁判所は、この景観は文化的歴史的価値がある国民財産だとして、広島県に埋め立ての中止を求めた。

景観の保護を理由に公共事業の中止を求めた裁判は全国で初めて。
判決の内容は
鞆の浦の景観は文化的歴史的な価値がある国民の財産だ。
工事が景観に及ぼす影響には軽視できない重大なものがある。
事業の調査や検討も不十分で必要性は認められない。
広島県に中止を求めた。
というもの。

受け止め方は各社それぞれ
  • 原告側の住民は、時代の流れを感じたという発言。
  • 宮崎監督は、今後の日本をどういうふうにしたかという時に居一歩をふみだした。
  • 計画推進派の住民は、生活実態が入っていないのではないか?との疑問を呈す。
  • 広島県知事は、詳細に検討して対応したいと発言。
  • 専門家は次のように説明する。景観を大事にしながら、地域の発展を考えて、将来にむけてきちんと発展をつけて行く仕組みが必ずしも十分検討されていないと、代替案の検討が十分ではないと裁判所はそう言っていると思う。景観を重要な環境要素として位置づけていこうというの進んできている。

開発に際して、景観や歴史に対する評価が加えられていなかったのならば、あきらかに開発者側の瑕疵だと思う。
他方で、ネットワークの利便性をあげるよう道路を構築するのはもちろん地域繁栄にとって必要不可欠なことだ。その機会を奪うことが、最善の策とも思えない。

判決に「事業の調査や検討も不十分」という文言がある以上、適切な評価が加えられていないのが、中止判決の主な理由だとしたらその点は十分に検討すべきだろう。
知恵を使って環境への配慮も加味しながら、開発案を練ることが大事だ。

また、原告側も、人類繁栄のためには、都市整備が重要であるという意識を十分に持って臨んでほしいと期待する。

ちなみに、ウィンドサーファーの立場としては、海はきれいで、景観も美しいほうがいい。また、風が無い日は、陸の上で歴史的街を散策できるならそれもいい。
一方で、車で道具を運べないのは困る。渋滞もよくないし、渋滞が多ければ、排気ガスを排出し、別の意味の環境汚染も起こってしまう。
道路や橋は、必要だ。

景観とのマッチングを行うため、英知を集め、それを活用する試みは是非やってほしい。

また、景観は主観的な問題もあるが、公共上の意味をよく意識してほしいと思う。
歴史的な建築物の並ぶパリの中心地に、ポンピドーセンターという現代建築が立った時も、都市景観上賛否両論が巻き起こった。古い建築物の並ぶ調和ある景観の中に美的価値を論ずるのはたやすいのだが、一方でそればかりにこだわると、現在の建築技術や芸術の表現機会を奪うことにもなる。

人類が進歩し続ける以上、その時代に築いた技術資産があり、それが町の中に残っていくのはこれは歴史的必然であって、権利でもあると思う。昔のものだけが景観的価値があるわけではない。昔のものの存在によって、現在の技術が表現の機会を失うとするならば、やはりバランスを欠いているというそしりを免れないと思う。