日曜日, 10月 17, 2010

城ケ島旅情

三浦半島の最南端。城ケ島

関西で赴任してこられた方が、職務でストレスを感じていらっしゃるらしい。三浦巡りでもしてみましょうか?ということになった。自然が豊かで、晴れればそれなりに爽快感ありますよ・・・・。


ちょっとしたおもてなしのために企画したドライブとはいえ、城ケ島は自分としても初めての地。


期待感もある。ネットで調べると、自然の魅力とともに、北原白秋の「城ケ島の雨」の話題が・・・。

以下引用


『城ヶ島の雨』は、白秋が三崎滞在中の1913年に演出家島村抱月の依頼で作られた。島村は自身の主宰する芸術座の音楽会で発表するオリジナル曲のために白秋に作詞を依頼、作詞後すぐに梁田貞によって曲が付けられ、1913年10月30日、東京有楽座にて梁田自身の独唱(ピアノ:松平信博)で発表された。附曲された白秋の詩としては第一号である。城ヶ島や三崎の風情を詠っており、奥田良三が吹き込んだレコードが全国的にヒットすると、城ヶ島はロマンの島として全国に知られることとなり、憧れを抱いた若い男女が大勢来訪した。附曲した作曲家としては梁田の他に山田耕作(1923年)、橋本國彦(1928年)がいる。また、1950年と1959年には同名の映画も作られた。



『城ヶ島の雨』 [編集]
雨はふるふる 城ヶ島の磯に 利休鼠の雨がふる
雨は眞珠か 夜明の霧か それともわたしの忍び泣き
舟はゆくゆく 通り矢のはなを 濡れて帆あげたぬしの舟
ええ 舟は櫓でやる 櫓は唄でやる 唄は船頭さんの心意気
雨はふるふる 日はうす曇る 舟はゆくゆく 帆がかすむ


情緒豊かな詩だ。海に降る雨の風景に、利休鼠という色を与えて、苦難や憂慮を暗示している。
そのあと、雨を「真珠、霧、私の忍び泣き」といくつかの形で表現し、陽と陰、明と暗、強と弱、具象性と抽象性、憧れと寂しさ、富と淡さを対比する中に真実を問いもとめている。海に船出する船頭の心意気=勇気に、確かな答えを感じながら・・。
雨に煙る一風景だ。

いい詩だ。

この詩から、ロマンの島と憧れを抱いた若い男女が、多く訪れたという話も印象深い・・・・。



車で訪れてみると、島の北側に町が開けている。つまり、三浦半島側。

そうか、外洋にさらされている南側は、台風などの時の自然の猛威に直接さらされるので、より安全な北側に町はひらけたのだろう。三崎から臨む城ケ島の景観も特徴的だが、逆に城ケ島から臨む三崎の風景も印象的だ。

三浦半島の南端、三崎はこの島によって守られているわけだ。



日曜昼さがり。

港では、ダイビングに行っていたクルーザーが帰ってきた。ダイバーたちが笑みを浮かべて、島に到着。穏やかな晴れた一日、きっと、期待以上のダイビングを楽しんできたのだろう。

大型船造船施設、漁業施設や水産会社施設が見える。おお、土曜日も働いているのか!。巨大なまぐろの凍った体を20体ほど施設から突然出てきて、びっくり!。

三崎のまぐろは有名だが、こんなに立派なのか・・・・改めておどろく。


東端には、公園や造船施設、研究施設もあるが、西端に進むにつれ飲食店や土産物店が軒を連ねる。おいしそうだ。
残念ながら、三崎の方で食事を済ませてしまっていたので、素通り。城ケ島で食事したほうが良かったかなあと連れもつぶやいた。正直言って、私もそう思う。

私はお土産も三崎で買ったのだが、実は城ケ島でかったほうが良かったかな?と今思っている。食事もお土産も結構お店が軒を連ねている。。

釣り人も多い。釣りの店も駐車場もあり安心なようだ。

やり残し感たっぷり。また、是非行きたいと思う。


昼食を含めて数時間、釣りやダイビングなどマリンスポーツを楽しむ方なら一日でも二日でも、とても楽しいところだと思う。