日曜日, 6月 22, 2008

アマゾン川のピンクイルカと共生する少女

TVでアマゾン川でピンクイルカと共生する少女の番組を報じていた。

少女が水面にあるメッセージを送ると、ピンク色のイルカたちがあつまってくる。それは、人とイルカが対話できるという、ひとつの人類の夢の形を実現している。

映像はとてもきれいだった。
あどけないイルカ。やさしい目だ。美しい少女。褐色の川。深い深い森。そして陽光。

雨季には川が増水し、アマゾンの土地を川の水がうずめる。森林が水につかり、タンニンという成分が流れ出し、褐色の水の色となる。そういう理由もあるのかとても豊かな川だ。さまざまな生命が宿る。淡水だが、エイもいればサヨリもいる。

カワイルカは、中国やインドにもいる。だがその数はいまや激減して絶滅も危ぶまれる。

アマゾンでも、その危機は予想されている。おもに以下の理由だ。
1.密漁者の網に引っかかって命を落とすイルカ
2.イルカの一部(目や生殖器)を持つと幸運を招くとされる現地の迷信
3.現代文明の建設行為に伴う危機

3.の建設では具体的にはダム建設が現実として施行されることになっており、そのダムが建設されることによりピンクイルカも絶滅の危機に瀕すと予想されているということだ。

ダム建設により、潤う町があるのは事実だ。その機会を奪うことに反論する人もいるだろう。
でも、このような開発至上主義が、温暖化を促進している。原油を使う機会を増やしている。
アマゾンの森が驚くほどのスピードで失われているという現実が、ゴア元大統領候補の「不都合な真実」にも掲載されていたと思う。その本には地球全体で森を失っていくことの恐ろしさが描かれている。

近代的な手法での開発は、資源やエネルギーを贅沢に使用してなりたっている。でも、そのことによって地球に失わせている環境に配慮すべき時代に突入しなければならない。誰も教えてくれない。自ら気づかなければいけない。

いるかを呼ぶ少女の美しさは、個人的な心の美しさでもあるのだろうが、社会全体で支えなければならないものだと思う。