日曜日, 11月 11, 2007

不都合な真実

元アメリカ大統領候補のアル・ゴア氏の映画「不都合な真実」を見た。

CO2が増えることにより、温暖化が加速している実情を、社会に訴えている映画だ。
これにより、アルゴア氏はノーベル平和賞を受賞した。

見てみると、結構衝撃的だ。

人としての生活が脅かされているということもさることながら、私達がいつも滑走している海が、そして地球が悲鳴をあげている。

CO2濃度が高くなると地球が温暖化するという事実は歴史が証明しているらしい。
過去においては、CO2濃度の高くなるもっとも大きな原因は山火事だったが、最近の原因は私達の生活そのものだ。そして歴史が体験した倍くらいの濃度にまで上昇している。
省エネの努力によって下げることができるが、それに目を向けようとする人は少ない。

そして、だからこの映画の存在意義がある。

温暖化することにより受ける被害は様々だ。温暖化自体は地球全体に対して一様におこるわけではない。赤道付近より、北極や南極のほうがはるかに大きく温度が上昇し、その結果氷が溶けることとなる。そのため地球全体の海水面が高くなり、現在繁栄しているかなりの数の都市が水没するといわれている。

また、生態系への影響もある。生息できる温度域がずれるため、生物の中には変わった温度域で生きていけないものがでる。そうすると絶滅するのはその生物だけではない。温度変化への適応力はあっても、食物連鎖の構造が崩れ、食にありつけない生物も危機にさらされる。

温度上昇により、台風の発達は加速するらしい。アメリカではカトリーヌ台風が記憶に新しい。また、最近日本でも、スコール状の雨がふることが多い。つい先だっても、突然台風みたいなものが発生していた(私はこの日、台風だとしらずに海に出てボードにたたきつけられてひどい目にあった)。

この映画を見ると、海の水温があがっているためだという説明で納得できる。特に気象の変化のスピードは加速しており、その猛威もさらに凶暴になっている。よく心して海に出なければいけない。

省エネと、名のつくものには少しでも、協力することは、私達の生きていける時間を長くするのは間違いないと感じる映画だ。