土曜日, 9月 09, 2006

秋の三戸浜 砂にうずもれた車の救出

いってきました。

車で着くと、ちょうど駐車場の区割りのロープをはずしているところ。夏の間1200円の駐車料金を取るこの浜も、今日から来年の春まで駐車場料金フリーとなります。
海水浴やバーベキューに訪れる人たちでにぎわっていた海岸も、どこへいったのか今日は人影まばら。


今日は、程よく晴れて、弱風がコンスタントに流れていました。
写真の右下に見えますが、パラグライダーを楽しんでいらっしゃる方も居ます。

ちょっと小高いところでいすに腰掛けて、果てしなく拡がる青い青い海を見下ろす。
のどかな一日。
潮の香りを思いっきりすいこめば、いつしか、陽光がきらめく海面にうつらうつらとまどろんでしまいます。

ウィンドサーフィンして、海へ出てみると、水の透明度が凄い。
沖へ出ても海の底がくっきり見えています。

今日は、気持ちよいセーリングとテールジャイブやヘリタックのレッスン。

と、砂浜で1台の車が、砂にはまって動けなくなっています。
皆で、おしてみましたが、車が車輪を回転させればさせるほど、車輪の周りの砂をえぐって車体がどんどんうずもれていきます。まったくうごきません。潮がみちてきて車の手前数十センチ。

車の所有者は必死。ジャッキアップなどあらゆる手を試みます。
ご家族の方も不安げ。楽しい休日のはずなのに・・・・。

僕らも加わり、みんな、満身の力をこめておしてもだめ!。ピンチ。

もうタイヤがぬれて、車体すれすれまで満ちてきてます。
あわやというところで、やっと、JAFが着ました。
ロープで車を引っ張って救助。
間一髪の救助でした。

教訓。
砂浜に車で入らない。4輪駆動でもぜんぜんだめ。
タイヤが空回りし出したら、タイヤを絶対回さない。無理に空回りを続けると、タイヤの下の砂を全部はねて、車がうずもれていく。やがてボディが砂地について、もうタイヤが車輪の役割をしなくなってしまう。こうなると完全にアウト。
この場合、
 タイヤが空回りし始めた時に、人におしてもらい(男3人は必要)加速して慣性をもって、とにかく砂浜から離脱する。車を旋回させなければならない場合、旋回が終わるまで、押しつづけてもらう。カーブしている時にはまるケースが多いようで、その場面で一度ストップしてしまうと、タイヤが傾いている分余計に押しづらくなる。慣性で車が動いているうちに、押しつづけてもらい、ほどよいカーブで一気に曲がる必要がある。まがりを抜けて、直進コースに入ったところで最後の一押しで、あとは車の力であがれるだろう。もちろんギアはロー、または、バックで、高速回転などしないようにしておく。また、進路に、子供やものなどないかよく確認しておくことも重要。

一人の場合はもっと難しい。空回りしたとおもったら、タイヤの後ろに石や毛布を入れて抵抗をつけてちょっと試してみる。
だめなら、ながながとやらない。すぐに、車をジャッキアップして、タイヤの下に石や毛布をしく。あちこちから人をみつけて、上記手順で救出を試みる。
JAFをできるだけ早く呼ぶ。

なお、ジャッキを使用すると、車体があがる。ジャッキがこけると、がくんと車体が落ちるので、車のボディの下に体を入れては絶対いけない。ジャッキをセットした状態だと、見た感じがなんだか自然でその事実に気づかない。この状況は、特に、なにかおこっていると判断して救援で駆けつけたケースで、ジャッキアップの措置をとっていることを知らずに、救援活動に加わった場合などには特に注意すべき点である。気づかないで、車の下に入ってしまうなどのケースがあることが推測できる。

「君子危うきにちかよらず」という言葉は好きではないが、砂浜に車ではいらないのが、もっとも重要。
ましてや、その車を救出に牽引しようなどと車を砂浜に入れると、二重遭難になる。救済しようとした車が砂にはまる恐れもあるのだから、すでに砂にはまっている車を牽引する余力など絶望的に無いのだ。

そして、はまったら、中途半端に救出を試みない。
初期段階では、人に押してもらうことで脱出できるかもしれないが、その後はタイヤが砂浜をえぐらない措置を確実に実行すること。失敗や手戻りの無いように、作業を進める必要がある。

また、プロに依頼するという見切りが大事。なれない場で、自力回復を試みると、ドツボにはまる。

今日はいろいろ勉強になりました。