金曜日, 7月 02, 2010

奥多摩の日原鍾乳洞

奥多摩の 日原鍾乳洞に行ってきた。

秘境といっていいだろう。

奥多摩駅のすぐ先を右折して、延々登るのだけど、見通しの効かないくらい曲がりくねり、すれ違う幅もないほどの道路を通ることになる。当然、幅員の広い所で待って、相手を通してから通るような運転のマナーを守らないと、ごっつんこでニッチもサッチもいかなくなる。

上のほうにいくと、日曜だったからか、誘導員が待機してくれていて、スムーズに流すようにしていた。確かに、これだけの秘境だというのに、結構な人だ。誘導員がいなければ、大変なことになるだろう。


ようやく日原鍾乳洞に着く。600円。

でも、その価値は十分ある。


結構、衝撃的。

まるでインディ・ジョーンズのよう。

洞穴をおりていく。

冷たい風がひやり。寒いくらいだ。年中11度だそうだ。だから、夏は涼しく感じるが、冬は暖かく感じるという。

最初は狭い洞窟だ。上からまるで船底のような岩が垂れているところもある。深海にいる気分だ。

弘法大師の学問所と言われる処には、深い静けさの奥から、かすかな美しい音が響く。

水琴窟。おそらく水が何か共鳴するものにおちる音なのだろう。高い音だ。風鈴のような、鐘のような・・・・静寂の中に幽かに響き渡る幽玄さ。

確かに哲学をしたくなるような、空間だ。


続いて三途の川と名づけられた空間へ・・・・神秘的だと思いながらそこを抜けると、突然大空間に出る。

これがまた、衝撃的。

縁結びの神も祀られている。

帰り道は、長い長い階段を登ってそしておりた。そこには、石柱や石筍、つららのように伸びる鍾乳石が美しく広がる。鍾乳石は1cm伸びるのに100年かかるという。何万年何億年の地球の造形がここにあるわけだ。


やはり、神秘的だ。

やがて、出口へ。

熱い風に触れ、現実の世界に引き戻されたことを知る。


洞窟をでて、さらに山側に登ると、梵天岩が見える。地球の造形力に感心する。


奥多摩の山の風景は、とても興味深い。起伏がはげしく、様々な風景がある。


また来てみたいと思う。